手間のかかるお手伝い

 私は二児の父親をしています。昔から子どもに関わる仕事をしているので、子育てや教育については自身があったつもりです。3歳の長男は何でもかんでもとりあえずやってみたいお年頃です。パパやママが何か作業していると「何しているの?」「お手伝いしてあげよっか?」とすぐ自分用の台を持って近づいてきます。実際やってみて、興味がなければすぐ飽きてどっか行っちゃいますが、興味のあることならずっと集中して作業しています。こどもにとって、小さい頃からいろいろな事に興味を持って挑戦して、その中で小さい成功体験を積み上げていくことが大切なんじゃないかと思っています。なので、私も妻も子どもが興味を示すことはとりあえずやらしてあげようと心がけています。
 最近は料理にすごく興味がって、私が台所に立っていると「僕もお手伝いしてあげるね」と言って作業台を私の横において二人で台所に立っています。お手伝いしてくれることや、料理に興味を持ってくれることは親としてはとてもうれしいんですが、いかんせん安全面が気になります。料理といえば、包丁で食材を切ったり、火を使って炒めたりするので、3歳児にはハードルが高い作業がけっこうあります。極力やりたいことをやらしてあげるのが教育方針ですが、台所にはできるだけ入ってきてほしくないなぁというのが本音のところです。
 それでも、子どものやる気をそぐことはしたくないので、子どもができる作業を極力作ってあげるように工夫しています。例えば、野菜を切るときはキャベツなどの葉物野菜を手でちぎってもらい、私がその間に包丁の必要な食材を切ったり。調味料も直接フライパンに入れるほうが楽ですが、一緒に計量してちゃんと混ぜてからフライパンに入れる、などなど、少しでも手伝える作業を考えて子どもにやらせてあげるようにしています。そうすれば、子どももどの作業なら自分ができるのか、この作業は危ないんだなと自然に理解してくれます。
 そして、作業が済めば「ありがとう」「助かったよ」と言ってあげれば、本当にうれしそうな顔をしてくれます。食事の時は大げさに「この料理おいしいね、誰が作ったの?」と聞いてあげれば、「僕が作ったんだよと。」自慢げにしています。自分が作った料理なら嫌いな野菜でも食べてくれます。
 両親にとっては手間のかかる「お手伝い」ですが、大きくなっても率先してお手伝いしてくれる子に育つことを期待しています。